現象
Outlookから添付ファイル付きのメールを送信したが、相手に届いたメールでは、添付していたはずのファイルが消えている。
メール本文は届いている。
添付したはずのファイルはないが、「Winmail.dat」というファイルが添付されている場合もある。
こんな現象が発生しました。
この時、同じ送信元からどの宛先にメールを送信しても添付したはずのファイルが届かないわけではなく、特定の宛先に送信したときだけ、添付ファイルが消えている。という状況が発生しました。
原因
「Outlook による TNEF 形式のメッセージ送信の動作」が影響しているそうですが、ここでは割愛しましょう。
解決方法
解決方法というか回避策となるようです。
また、送信側のメールサーバがExchange Serverかどうかで方法が異なります。
メールサーバがExchange Serverかどうかは、IT担当者に確認しましょう。
回避策1. Exchange Serverを使用している場合
Exchange Server側の設定で、TNEF形式のメール送信を禁止する必要があります。
Exchange Server側の設定についてもIT担当者に確認しましょう。
回避策2. Exchange Serverを使用していない場合
こちらの場合は、送信側のPCのレジストリ設定で対応できるようです。
レジストリエディタを開いて、以下のレジストリキーを設定します。
Outlook 2016の場合:HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Office\16.0\Outlook\Preferences
Outlook 2013の場合:HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Office\15.0\Outlook\Preferences
Outlook 2010の場合:HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Office\14.0\Outlook\Preferences
名前 : DisableTNEF
種類 : DWORD 値
値 : 1
なお、回避策2を実施した場合、以下の制限が発生するようです。
・ カスタム フォームが使用できません。フォームに埋め込んだプロパティやスクリプトは失われます。
・ 会議出席依頼は常に iCalendar 形式が使用されます。
・ 仕事の依頼が使用できません。通常のメッセージに変換されます。
・ 投票ボタンが使用できません。設定することは可能ですが、受信者には表示されません。
・ OLE (Object Linking and Embedding) オブジェクトの本文への埋め込みが使用できません。画像ファイルなどに置き換えられます。
・ メッセージの取り消しが使用できません。取り消しメッセージは通常のメッセージに置き換えられます。
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