概要
古いvSphere環境はサポートされなくなりましたが、まだバージョンアップ等しておらず古いバージョンのまま動作しているという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
クライアントPCを入替えて、古いvSphere環境へ接続するためにいざvSphere ClientをWindows 10へインストールしようとしてもインストールできません。
今回は無理やりですが、インストールしていきたいと思います。
対応 1.
エラーメッセージによって対応が異なりますが、一番かんたんなパターンは下記です。
「この製品は、Windows XP SP2以降にのみインストールできます。」
互換モードの指定
こちらのメッセージの場合はvSphere Clientのインストーラを右クリックしてプロパティを開き、[互換性]タブで「Windows XP」を選択しましょう。
上記対応のみでインストールが完了するようになればラッキーです。
ただ、これだけではインストールが完了しない場合も多いです。
対応 2.
「対応 1.」の互換性を指定した状態でインストールを進めてみます。
上記の「プログラムのインストール準備」画面までインストールを勧めて、[インストール]ボタンをクリックします。
このあと、エラーメッセージが出れば、メッセージを糸口にエラーの調査を行います。
ただ、[インストール]ボタンを押した後に何も起こらない場合があります。
(インストーラが落ちていると思われます。)
その場合は、次の対応を行う必要があります。
- 「.NET Framework 3.5」を有効にする
- 「Microsoft Visual J# 2.0」をインストールする
- 「vSPhere Client」をインストールする
簡単にですが順番に見ていきましょう。
「.NET Framework 3.5」を有効にする。
[コントロールパネル]で「プログラムと機能」の「Windowsの機能の有効化または無効化」を開きます。
「.NET Framework 3.5」にチェックを入れて、[OK]ボタンをクリックします。
インストールの完了を待ちます。
※インターネットからファイルをダウンロードしますのでネットに接続されている必要があります。
.NET Framework 3.5がインストールされました。[閉じる]をクリックします。
「Microsoft Visual J# 2.0」をインストールする
Microsoft Visual J# 2.0は下記のページからダウンロードできます。
■32bit版Windowsの場合
https://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=15468
■64bit版Windowsの場合
https://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=15468
ダウンロードしたファイルを実行してMicrosoft Visual J# 2.0をインストールします。
「vSphere Client」をインストールする
この状態でインストールすれば、インストールが完了します。
ここでも互換モードはWindows XPまたはWindows 7にしておく必要があります。
インストール完了まで進めることができると思います。
起動しました!
まとめ
バージョンアップはするに越したことはないですが、様々な理由から古いバージョンのまま使用している方もいると思います。
そんな方の助けになれば幸いです。
でも、バージョンアップはしましょうね。
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