概要
VMware仮想マシンの仮想ディスクを小さくしたいときって、ありますよね。
拡張は簡単にできるのですが。
この画面でハードディスクの数値を増やせばいいだけです。
その後、ゲストOS側でディスクが増えたことを確認し、ゲストOS内でもディスクを拡張するだけです。
さて。縮小に話を戻しますが、VMware社のKBには下記が記載されています。
現在のところ、縮小は VMware Converter および VMware Workstation などのホスト型製品を使用して行うことができます。詳細については、お使いの VMware 製品バージョンの『VMware vCenter Converter Administration Guide』を参照してください。
VMware KBより
そうなんです。拡張のように仮想マシンの設定画面ではハードディスクの数値を増やすことはできても減らすことはできません。
VMware Converterなどの製品を使用する必要があります。
インストールは完了しているものとします。
今回の縮小作業で注意していただきたいのは
MACアドレスが変わるなどの影響があります。
ライセンスの再認証が必要となる、といった影響も考えられます。
作業の際は、よく検討して行ってくださいね。
縮小の実行
それでは実行してみましょう。
確認
実行の前に、本作業の環境を確認します。
こちらが、コンバート元(ディスクの縮小を行いたい)の仮想マシン設定です。
こちらがコンバート元をゲストOS内部から見た使用状況です。
縮小作業
ここからは、下記の表現で統一します。
ディスクの縮小を行いたい仮想マシン → ソース仮想マシン
ディスクの縮小を行った結果作成される仮想マシン → デスティネーション仮想マシン
インストールしたVMware Converterを実行します。
何度も言いますが、VMware Converterを起動するのは、ソース仮想マシンとは別のマシンになります。
[Convert machine]を選択します。
ソース仮想マシンの認識に必要な情報を入力します。
Select source type: ソース仮想マシンの電源状態を選択します。ソース仮想マシンはシャットダウンしておき、[Powered off]を選択することをおすすめします。 本環境では、VMware vCenter Serverの環境にある仮想マシンですので、[VMware Infrastructure virtual machine]を選択します。 Server: vCenter ServerのIPアドレスを入力します。 User name: vCenter Serverで権限のあるユーザー名を入力します。 Password: ユーザーのパスワードを入力します。
一覧からソース仮想マシンを選択します。
今度は、新しく作成されるデスティネーション仮想マシンに関する設定です。
Select destination type: デスティネーション仮想マシンの作成先のインフラを指定します。 本環境では、VMware vCenter Serverの環境に作成しますので、[VMware Infrastructure virtual machine]を選択します。 Server: vCenter ServerのIPアドレスを入力します。 User name: vCenter Serverで権限のあるユーザー名を入力します。 Password: ユーザーのパスワードを入力します。
デスティネーション仮想マシンの名前をつけます。
今回はわかりやすく、ソース仮想マシン名+「-dst」をつけておきます。
デスティネーション仮想マシンの作成先のディスクを選択します。
ここが最も重要な部分です。
Data to copyの部分で、[Edit]を選択
縮小したいサイズを指定します。
当然ですが、仮想マシンが使用しているサイズ以上には減らすことができません。
[Finish]を押すと、変換が実行されます。
とにかく待ちます。
結果
変換が終わったので、結果を確認してみましょう。
こちらがソース仮想マシンの情報です。
こちらがデスティネーション仮想マシンの情報です。
起動
デスティネーション仮想マシンを起動してみます。
起動
このように小さくなっています。
まとめ
ドキドキしましたが、うまくいってよかったです。
今回の場合は、Windowsのライセンスの再認証が発生しました。
別の仮想マシンとして扱われるため、この様になることが多いです。
気をつけてください。
作業を行う場合はあくまでも自己責任で!
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